ヒメウズラを飼いたい!(お迎え篇)
ヒメウズラの飼育を決めた際大抵の場合、まず「成鳥をペットショップなどで購入する」か「孵卵器などで購入した種卵を孵してひよこから育てる」かを決めることになります。よくインコやオウム、文鳥などの飼育経験がある方は、ペットショップで成鳥を探される方が多いようです。
(※注記:雛やひよこの状態での販売はどんな鳥でもそうなんですが基本的にはないです)
でも実際は……?
ほとんど一般的なペットショップではヒメウズラの成鳥の取り扱いはないようです。
また成鳥から飼っても人にそこまで懐いてくれないという話も聞きます
(※ただし、これは後々の記事で説明するのですがひよこから育てたとしても人に懐きにくい環境というものがあります)
もし成鳥を手に入れたい方は、ヒメウズラを積極的に扱っているお店まで頑張って足を運ぶか、ヒメウズラの里子や交換などが特定のサイトで愛好家たちで基本無償で行われているのでそちらも検討すると良いです。ただトラブルなどが一切ないとは言い切れないので、特定のURLを貼ったりはしませんごめんなさい。
(※基本的に大切に飼育されてこないと生きられない鳥なので健康管理された成鳥をお迎えできる可能性が高いです、里子に出される理由は多頭飼いでの相性・繁殖での雌雄個体数の調整が難しいことで行われます)
私はどうせヒメウズラという鳥を飼うなら一度孵卵からやってみることをオススメします!
ひよこ(雛)はもろもろ簡単な事由で死んでしまいやすいと言われますが、給餌が必要な雛とは違って卵から孵った瞬間から歩いて餌や水を探せるひよこです。ちゃんとした事前知識があれば鳥類飼育未経験でも健康に育ちます。
とにかくその為に悲しい孵化後の結果を迎えたブログも沢山見ました。
↓特にこちらの挑戦系blogの方はいろんな試行錯誤をされていて参考になりました。今は幸せにたぶんヒメウズラと暮らしているんだと思います(たぶん)
dmoproject.blog.fc2.com
そこから学んだことは、
「ひよこのうちは死にやすい生き物だから孵化した全部が無事に育つ保証などない、その時は仕方がない」
ということでした。
この記事を書いている現在、ほぼ成鳥・夏毛換毛を終えて亡くなった子は幸いなことに一羽もおらずメスの初産卵のみが不安の種です。
またメスは毎日のように卵を産む鳥なので、寿命も2〜3歳を過ぎたあたりから段々と衰えて卵を産まなくなり…… 早く亡くなることが多いらしいです。
長生きさせようと思えば努力はできますが、寿命の短い鳥だと覚悟して雛から大切に時間を過ごした方がこのヒメウズラという生き物についてたくさん知ることができて楽しく、生命力ある生態をたっぷり飽くことなく見届けられると思います。
ここで成鳥をお迎えする方は一度お別れかと思います。成鳥飼育についてはノウハウが溜まった頃に書きはじめます。
次回記事は、ヒメウズラの種卵と孵卵器(お迎え篇)です。よろしくお願いしますー
ヒメウズラってどんな鳥?
をまず読もう。
その中で覚えておくと役立つこと
・ウズラはそもそもキジの仲間
・キジ化最小種=ウズラの中で最小
・成鳥で8-10cmの片手サイズ(生後1日目の雛はペットボトルのキャップサイズ)
・雛の頃のカラーのまま成鳥のカラーになるわけではない
・オスは顔や胸に独特のカラーや模様があったり、お尻から腹の毛が赤いカラーが存在する。=レッドブレスト系など。オス特有のカラーでないと性別判断が難しい(卵産んだら♀←当たり前)
・同じカラー同士のつがいでも違うカラーが生まれたりする
・鳴き声が名前の由来と言われるほどかわいい、小鳥の中じゃ美声
・昆虫好き(ミルワームあげるとよろこび〜
・穀類好き(配合飼料より穀類ばっかり選り好みする偏食家
・ヒメウズラの卵は緑がかったグレー、スーパーにあるようなナミウズラの卵よりも小さい
その他、個人的追記
・孵化までおおよそ18日〜21日
・×雛(給餌がいる) というか○ひよこ(自分ですぐ歩いて餌を食べる)
・飼育下の自然抱卵、孵化が難しい
・特にこだわりがなければ自動転卵機能のある孵卵器の使用を推奨
・【重要】砂浴びをします
・【重要】日光浴を必要とします
・成鳥までわずか2ヶ月
・暖かい地域の鳥の為、20℃を下回ると成鳥でも寒がる(ナミウズラのような西日本以西以南での室外越冬は困難で、越冬は温度管理がないと難しい)
・寿命は飼育下で2年〜6年(飼育情報や専門飼育商品の少なさ、診療できる獣医が日本には少ないことが原因)
・地面よく駆ける小鳥 ※ただし普通に跳べるし飛べる→天井に頭をぶつける事故
・小型鳥類の中でもあまり賢い方ではないため、人間に一方的に懐くことは少ない
・当たり前だけど放鳥時などどこでも糞をします。(固めで白く手でも取れる糞or水分のおおい有色の糞)
・糞の色が緑色がかっている場合は飼育場所の衛生環境に注意
・一夫多妻が向いているらしいが、性交時にオスがメスの頭羽毟ったりして2羽だと大変 ※成鳥♂♀判別+相性を確認し、飼育頭数と飼育環境の調整を推奨
・雌雄関係なくストレスを溜めやすいなどで他の個体をつつきまわして喧嘩の原因を作る性格のヒメウズラがいたりする ※完全な成鳥同士ではすぐに飼育環境を改善した方がいい
・オスは一羽だとよく鳴いてしまい飼育場所によっては困る
随時更新します
ヒメウズラの飼育について
ヒメウズラという鳥をつい最近飼い始めました。
チョコボー♩ pic.twitter.com/u7f24jzFk9
— ねここさん@ヒメウズラ家族計画 (@jaga_nyan) 2017年4月6日
こんな見るからにチョコボです。
私は孵卵器をレンタルしてから有精卵を購入し孵化させました。まるで夏休みの自由研究のよう……
でもこの鳥の飼育は簡単なものではありませんでした。特に手乗りの別の鳥類を飼っている方でも苦労されているようです。
実は飼育していた知人・友人がいたこと+最近ニコニコ動画で↓
のような動画が流行り、心残りであった飼育を決心しました。
ただネットには飼育経験者もインコやオウムほど多くなく、ネットの海に氾濫する情報(出荷卵・肉用のナミウズラの情報と混ざっていたり)に非常に困りました。その中で輝くウズラ大学という素敵なサイトもありますが、あちらも一応「商売」です。飼育者としての全ての利便性を追求するには向いていないと思われます。
これから先、きっと愛玩鳥としてヒメウズラが飼われる機会が増えるでしょう。(このとても魅力的なフォルム・鳴き声 増えないわけがない!)
様々な人の意見や、飼育によって得られたことをゆっくりまとめていきたいと思います。よろしくお願いします。